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思い出を上書き保存

あれからずいぶん時間も経って今更感はあるけれど、やっぱり書き残しておこうと思う。
白飯以外にもう一つ、実は『お魚ツアー』に対して特別な思い入れがあったという話。



鋸山へは去年恋人とふたりで訪れたことがあると言った。
あのときは登山目的ではなく、房総半島をぐるっと回るドライブデートだった。
そのずっと以前に、「千葉に漁協直営の食堂があってね、すんごく美味しいの。今度絶対一緒に行こうね」と私が強く誘っていたのだ。

そして約束の日…あの日も晴天でドライブ日和だった。
食堂でたらふく食べ、鋸山で汗だくのヘトヘトになり、英国風庭園を散歩し、外房の海岸で太平洋を眺め、海ほたるで夕陽を見た。

楽しい思い出になるはずだった。
でも、そうはならなかった。
私の至らなさのせいで、苦い思い出に変えてしまうことになった。
恋人は、「あの日撮った写真は全部捨てて欲しい」と言った。



恋人を『お魚ツアー』に誘ったとき、私が「どうせダメだよね」と思ったのは、単にスケジュールが合わないだろうということだけではなくて、「もう一度あそこへ行く気にはとてもなれない」と言われるんじゃないかと思ったからだ。
苦い思い出の残る場所。
そんな場所を作りたくて作ったわけではないが、私のせいで結果的にそうさせてしまった。

「行けそうだよ」という返事をもらったときの「まさか、まさか」は、どちらかというとこっちに対しての「まさか、まさか」だった。
あまりに嬉しくて、涙が零れそうになった。

私は、苦い思い出だからこそ、早くいい思い出で塗り替えたいとずっと思ってた。
この先あの場所を遠ざけて、ふたりの間で「触れない話題」にするのはどうしても嫌だった。
いつかもう一度ふたりであの場所に行って、今度こそ笑って話せる思い出の場所にしたいとずっと心の中で願っていた。

でも、恋人がどう思っているのかは分からなかった。
「もう一度“ふたり”で行こう」と声をかける勇気はなかった。

だからツアーの企画を立てたとき、確かに2つの理由で「どうせダメだよね」と半ば諦めはしていたけれど、大勢とならもし恋人に断られても私のショックは少ないだろうと考えていたのも事実。
それに、もしかしたら“ふたりっきり”ではないことが恋人をその気にさせるかもしれないし…。



だけど、いざOKの返事をもらってみると、自ら誘っておきながらおかしなもので、「いいのかな?いいのかな?ホントにいいのかな?」と逡巡してる自分がいた。
行ったら嫌なことを思い出してしまわないだろうか?
いやいやでも、恋人が自ら「行きたい」と言い「楽しみにしてる」と言うのだから、ここはその言葉を素直に信じよう。
そう思って、無心に準備を進めることにした。



終わってみれば、恋人は「ホントに楽しかったね」と言ってくれた。
事実、あの日の恋人は私から見ても「ちょっとはしゃぎ過ぎじゃない?」と思えるくらい楽しそうだった。
恋人が思いっきり楽しんでくれたことが私にとっては何よりの喜びだったし、と同時に、苦い思い出を塗り替えることができて、心に引っ掛かっていた小骨のようなものを取り除けた気がした。

みんなが「楽しかったね」と言ってくれたこと、初幹事を無事終えられたことの他に、実は私だけが味わった3つめの喜びがあったということです。

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