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「ひと月ひと山」の話

気がつけばとうとう大晦日か。
以前にも言ったことだが、年の瀬だからといって一年を振り返り「やり残したこと」などを省みるほど殊勝なワケはなく、ほぼいつもと変わらない日常を送っている。
そもそもそれは年頭に「今年の目標」なんて大層なものを考えないからであって、ま、言ってみれば向上心の欠片もないというか何というか…ハハハ(^^;)。
もう長年そうやって生きて来てしまったから、今更そんな習慣なんて身に付けられそうにもないのだけれど、実は去年の暮に恋人とふたりの間でたった一つだけ「来年はこうしたいね」と言っていたことがある。
それが「ひと月ひと山」だった。


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好きな人の影響で好みが変わるということは、比較的よくあることだと思う。
共通の事柄に興味を持てれば、それだけコミュニケーションも深まるというものだし。

逆もまた真なりで、嫌いな人の影響も多分にあると思う。
「嫌いなヤツが好きなモノは嫌い!」という典型的な天邪鬼のこと、私がまさにそうだ(笑)。
経験上こっちのほうが多かった印象があるのは、前者が知らず知らずのうちに洗脳されていくのに対し、後者ははっきりとした意志を持ってそうするから、だと私は解析してるが…。
まったくの余談だが、上記理由により私は山○達郎とオ○コースがキライです(笑)。
いや、彼らの音楽的才能は評価しますよ、素晴らしいアーティストであることは素直に認めます。
ただ、「私には聴かせないでくれ!」と思うだけです(^^;)。




話を戻すと、もともと私が恋人にアプローチしようと思ったのは、恋人が掲示板に掲げていた自己紹介の中に『ジャズ』という言葉を見つけたときだった。
今でこそ某所でマニアックな嗜好を披瀝している私だけれど、昔から基本的に好きな音楽のジャンルはジャズだった(それ自体が学生時代の親友の影響が大。その子はビッグバンドジャズオーケストラでピアノを弾いてたから)。
この共通項から会話が膨らんでいければ、楽しい交流が出来そうな気がした。
薄暗い小粋なBarでジャズの生演奏でも聴きながら、カクテルを舐めつつ相手の目を見て愛を囁く…なーんて気取ったことも考えていたのですよ、まだこのころはね(笑)。
(所謂“告白”というものが結果的に「生ビールと棒餃子を前にして」になってしまったことに対しては、誠に以って申し訳ないことをしたと思ってる^^;)

ところがメル友期間を含めて、ふたりの間でジャズの話で大盛り上がりしたってことは…あまりなかったように思う。
それよりも寧ろ共通項ではないお互いの知らない部分、そこに興味を惹かれた。
もっとよく相手を知りたい、その欲求が大きかったのだと思う。
「私は○○が好きでよく××します」
「実は私、△△のファンなんです」
そんな会話を重ねていると、案外被さっていないことに気がついた。

自分がこれまでまったく縁がなかった、若しくは興味が湧かなかった分野。
どうでもいい相手なら「へーそうですか」で終わってしまう話題だけど、好きになりかけていた、そして好きになり、好いてもらえた相手だったから、「それで?それで?」と身を乗り出して話を聞くようになった。
そこは恋人も同じだったと思う。
だから以前、恋人のことを『スポンジのような人』と表現したのだ。

どうしてそこに至ったかを説明するには、自然と付随して生い立ちも話すようになる。
どんな子供時代だったのか、どんな思春期を過ごしたのか、自分の知らない恋人の過去を聞くのはホントに興味深かった。
「ああだからか、納得」と合点がいくところもあれば、「ええ?意外。そうは見えないけど…」と感じるところもあった。


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一昨年の秋に山中湖へ行ったとき、そこから見える見事な富士山を眺めながら「いつかあそこへ登ろう」と恋人が言い出した。

正直に言うと、私は登山なんてまるっきり興味がなかった。
というか、好きか嫌いかと聞かれれば、寧ろ嫌いなほうだと自覚していた。
山…山ねえ、まず学校の遠足とか林間学校以外で行ったことはない、その上家族でアウトドアレジャーを楽しむようなことも一切なかった。
もう遠い過去になってしまったその遠足も、校舎から遠く離れた非日常という点、そこに新鮮さを覚えたのは間違いないとしても、山歩きそのものが楽しかったという記憶はまるでなく、ひたすら歩いて疲れたことだけが強く印象に残っている。
そもそも「ただ山に登るだけで何が楽しいんだろう???」と大いなる疑問があったし、何より虫がイヤだった(^^;)。

だから恋人が言い出したとき「ええ!?」っと思った。
「昔オ○コースが好きだった」と聞いたときに次ぐ衝撃だった(笑)。

だけど「一緒に行きたい」と言われて無下に断るのもなあ…さあ困ったぞ、どうしたもんか?うーん………。
…と、実のところ迷ったのはほんの一瞬であって、何のことはない、恋人が行くところならどこへだってくっついて行きたいものなのだ。
だって、恋人がもし「どうしても」と言うなら小田某氏のコンサートにだって行ってもいい、くらいの心構えは既に出来てるから(笑)。
どうやら恋人によってアレルギーの半分くらいは薄まってきたらしい(^^;)。

次の瞬間には「いいね。行こう」と即答していた、単純なのが取り柄なのです(笑)。



「まずはひと月にひと山、どっか近場の低山から練習を始めるの。で、費用の積み立ても少しずつして、○年後に実現しようよ」
そう具体的に提案されると、初心者の私でもかなりいけそうな気がしてきた。
そこはまあ未経験者の驕りなんだろう、例えば球技のように練習をして技術を上達させる必要がないから、「登山くらいなら誰でもできるじゃん?」とナメてた部分も確かにある(^^;)。
それに何よりも「山へ行く」ということ自体が、恋人にとっても私にとっても家を空けるには都合がいい。
単純に恋人と逢えるチャンスが増えるってだけで、もうかなり乗り気になっていた。

だけど何よりも嬉しかったのは、ふたりで何かをやり遂げようという、ちょっと遠い未来の約束をしたことだ。
漠然としたものではなく、具体的に思い描くことができる目標。
しかも近々ではなく、ちょっと時間のかかる未来ってところがいい。
それを果たすまでは一緒だよね?っていう安心感をもらえるから。

あ、確かこんな話は以前にもしたことがあったっけ(^^;)。(→そのときの記事はこちら)
あのときの話と違うのは、そこへ辿り着くまでに「ひと月ひと山」っていう小さな目標が存在することだ。
小さな目標が等間隔に点在することで、小幅ながらも一歩ずつ一歩ずつ前進していることを実感できる。
それがふたりの間をいっそう結びつけてくれるような気がした。



とはいうものの、なかなか都合が合わなくてすぐに実行に移すことはできなかった。
半年後の去年のバレンタインに、恋人からリュックをプレゼントされた。
今思えば、これが「いよいよ動きますよ」の合図だったのかな?

私にとってはこのプレゼントがかなり大きな原動力になった。
やっぱりねえ、「道具は使ってこそ道具」なのですよ。
モノに釣られ易いという、これまた単純なのが取り柄なのをよく心得た恋人だこと(笑)。

とまあこの通り、恋人の術中のにまんまと嵌ってしまったってワケです。



その後、4月のBBQで登山部を募り、見事ふらら隊長をその気にさせ、6月に山デビューを果たした。
残念ながら恋人は一緒ではなかったけど、経験者の恋人に追い着くには独練も必要だったしね。


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去年の夏に山中湖へ行ったとき、朝風呂に浸りながら聞く恋人の「山の思い出」はとても印象的だった。
亡くなったお父さんとの懐かしい思い出をしみじみと語る恋人を見ていると、私まで穏やかな気分になれた。
なるほどね、恋人が「山へ行きたい」と言った背景にはそんな思い出があったのか、と合点がいった。

今は「アナタと一緒に行きたい」と言ってくれる恋人。
恋人の思い出の中にある「楽しい登山」、それを今度は私と一緒に味わいたいんだという想い。
それを受け取ったときから、山は単なる“趣味”という位置付けではなくなったように感じた。
「恋人と一緒」であることに意味があるのであって、ひと山ひと山をそれこそ地に足を着けて歩んでいくことが、そのまま“私たちふたりの歩みそのもの”になるような気がした。

身体を使ったことだからいつまで続けられるかは分からないが、お互いが健康でいられる限り、お互いの信頼が続く限り、この「ふたりで一緒に」を続けていきたいと思う。

結果から言うと、今年の「ひと月ひと山」は達成できなかった。
それでもいいじゃないの、私たちなりのマイペースでやっていこう。
来年も「ひと月ひと山」を目標に。

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